こんにちは 群馬県よろず支援拠点のコーディネーター・内田です。
最近は、マイナポイントなどのキャンペーンや、新型コロナウイルス感染症の影響で、キャッシュレス決済が注目されています。
キャッシュレス決済とは、消費者が日常で買い物をする際に、現金の受け渡しを行わない支払方法(決済)のことをさし、クレジットカード、プリペイドカード(図書カードやQUOカードなど)、電子マネー(JRのSuicaやセブンイレブンのnanakoなど)に加えて、最近ではスマホ・バーコード決済(PayPayやドコモのd払いなど)も普及しつつあります。
一般的に電子マネーやスマホ・バーコード決済は、5,000円以下の決済方法に多く使われ、クレジットカードは、5,000円以上の高額決済に使われることが多いといわれています。
このように、キャッシュレス決済には、様々な決済方法や業者があり、どのキャッシュレス決済を自社に導入したらよいか、迷われる方も多いと思います。
キャッシュレス決済を導入する際には、まず「多くの決済方法を導入するか、少ない決済方法でよいのか」を検討します。
多くの決済方法(例:クレジットカードと電子マネー、複数の電子マネーなど)を導入する場合は、様々なキャッシュレス決済のサービスをまとめて提供してくれる「モバイル決済サービス会社」を通じて導入することで、契約等の手間や維持費用などの簡略化を図ることができます。また、少ない決済方法でよい場合は、例えば、スマホ・バーコード決済では、直接キャッシュレス事業者(PayPayなど)と契約を行うことも可能です。
なお、キャッシュレス事業者・モバイル決済サービス会社により、導入にかかる期間・導入費用・入金サイクル・入金手数料・サポート体制・POSレジや経理ソフトとの連携などのサービス内容に差があります。
インターネットでも、これらのキャッシュレス事業者・モバイル決済サービス会社のサービスを比較したサイトもありますので、検討の際の参考にしてみてください。
いずれにせよ、自店の取扱商品や価格帯、お客様の年齢層・ターゲットイメージ・地域性などで、導入する決済方法やキャッシュレス事業者が変わってきます。普段からお店の客層や、お客様の購入方法などを意識して見ておくことや、自店の近隣店舗で導入されているキャッシュレス決済などの情報を参考に、自社に合った決済方法を検討してください。
なお、今年6月まで行われていた、経済産業省の「ポイント還元事業」の効果や利用状況の調査結果が、下記サイトで掲載されています。
https://cashless.go.jp/assets/doc/200630_questionnaire_report.pdf
後半部分で、年代別のキャッシュレス利用頻度や、地域別・決済方法別の利用年代などの分析結果が掲載されていますので、自店のお客様やターゲットと比較しながら見ていくと、これら公的な調査データ、検討の際の参考になると思われます。
群馬県よろず支援拠点 コーディネーター 内田詠子