皆さま、こんにちは! 群馬県よろず支援拠点です。
今回は、コーディネーターの平本が担当させていただきます。
さて今回は、「ダイナミックプライシング」についてお送りいたします。
近年、商品・サービスの「価格」に対して、二つの大きな動向があります。
一つは、継続課金により安定した収益を目指す「サブスクリプション」です。
・(ご参考)【群馬県よろず支援拠点】サブスクリプション型ビジネス
もう一つは、需要に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシング」です。
「サブスクリプション」は「定額」に対して、「ダイナミックプライシング」は、
「時価」です。
「ダイナミックプライシング」は、需給に応じて金額を変動させる価格設定の仕組みです。
テーマパークやホテル、エアラインなど、需要が集中する時期などを把握しやすい業界では、
既に一般化しています。
東京オリンピック・パラリンピックのチケットも「ダイナミックプライシング」と言える
でしょう。
一方で、スポーツ観戦チケットなどでは、人気の試合はすぐに売り切れ、不人気の試合は
売れ残りがあるようです。
そこで、需要が高い試合は価格を上げて利益を確保し、需要が低い場合は値下げすることで
集客する取り組みが始まっています。
大手では近年、AI(人工知能)が過去の販売状況や天候など売れ行きを左右するデータを
ディープラーニングなどの手法で学習させ、最適価格を算出し、ダイナミックに価格を
変動させるシステムの導入が始まっています。
「ダイナミックプライシング」を採用して、躍進した身近な中小企業は、「あしかが
フラワーパーク」(株式会社足利フラワーリゾート)です。
あしかがフラワーパークは、季節や花の開花状態により、入園料や開園時間を日々変動させて
います。なお、開園時間・入園料は当日朝7時に決定されるとのことです。
入園料(料金表)を見ますと、藤の花が見ごろの4月から5月は、料金が高く設定されています。
今年の大人の最高入園料は1,800円、最低入園料は300円とダイナミックに設定しています。
群馬県よろず支援拠点ではビジネスモデルやマーケティング支援の経験豊かなコーディ
ネーターがご相談をお受けしていますので、お気軽に当拠点へご連絡下さい。
群馬県よろず支援拠点
コーディネーター 平本 善則